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代表取締役 中村晃

代表取締役 中村 晃

略歴 
学生時代のアジア放浪を経て、1993年にアルバイトとして入社。カタログ発送から修理、広報、開発など現場業務を幅広く経験。開発担当時代には、社内の反対を押し切り「フラットバーロード」という新ジャンルを開拓した『FCR』シリーズを大ヒットさせた。2006年よりゼネラルマネージャーとしてブランド改革(国内販売網の再構築・対面販売の徹底)を指揮し、2012年より現職。

きっかけは「なんだか面白そう」
旅の途中で出会った、
世界一の企業。

私は決して、最初から経営のプロだったわけでも、エリートコースを歩んできたわけでもありません。 学生時代、私はリュック一つでアジアを貧乏旅行するバックパッカーでした。就職活動もせず、「卒業したらまた旅に出ようか」と考えていた時、知人から紹介されたのがジャイアントでした。 
「台湾にある、世界一の自転車メーカー? なんだか面白そうだ」 
そんな直感だけで、私はアルバイトとしてキャリアをスタートさせました。 最初はカタログ発送などの雑務から始まり、修理、広報、開発と、現場のあらゆる仕事を経験しました。入社当時は、まだアジア製品が下に見られていた時代。「いいモノを作っているのに、なぜ認められないんだ」という悔しさをバネに、がむしゃらに働いてきた結果、気づけば社長というバトンを渡されていました。 
私の原点は、この「現場」と「直感」にあります。だからこそ、ジャイアントは今でも、肩書きや経歴に関係なく、面白いことをやろうとする人間を歓迎する会社であり続けています。 

「そんな邪道は売れない」と言われた。 
だからこそ大ヒットした。 

ジャイアントの自由な風土を象徴する出来事があります。私が開発担当だった2000年代初頭のことです。 当時、私はロードバイクのフレームに、あえてフラットハンドルを取り付けた『FCR』というモデルを企画しました。
当時の自転車業界では、ロードバイクはドロップハンドルが常識。社内からは「そんな邪道な製品は売れない」「中途半端だ」と猛反対を受けました。 しかし、私には確信がありました。当時、街中で活躍し始めていたバイクメッセンジャーたちのスタイルを見て、「速くて、かつ街中で扱いやすい自転車」が求められていると感じていたからです。
「欲しいモノがなければ、作り出せばいい」 
反対を押し切って発売したその自転車は、「街中最速」というキャッチコピーと共に大ヒットを記録。「フラットバーロード」という全く新しいジャンルを確立し、世界中で販売されるモデルとなりました。 既存の常識を疑い、壁を突破(ブレイクスルー)する意志があれば、誰でも新しい文化を作れる。それがジャイアントという場所です。 

売上よりも、「信頼」を。 
利益よりも、お客様の「安全」を。 

私たちが何より大切にしているのは、目先の利益よりも「ブランドへの誇り」と「お客様の安全」です。 その姿勢を象徴するのが、私たちの販売スタイルです。
私たちは、たとえネットで注文された商品であっても、直接お客様のご自宅へ段ボールのままお届けすることは一切していません。必ず、ジャイアントストアや正規販売店を経由し、プロのメカニックが組み立て・調整した「完成車」の状態でお渡しする仕組みを徹底しています。
今の高性能な自転車、特にディスクブレーキなどを搭載したモデルは、構造的にオートバイに近く、専門的な知識と技術を持ったプロが整備しなければ、本来の性能を発揮できません。もし整備不十分なまま配送され、オイル漏れなどを起こせば、お客様の命に関わる事故に直結してしまいます。
クリック一つで自宅に届く「便利さ」よりも、私たちはプロが責任を持って手渡す「安全性」を選びました。 販売店様と協力し、対面でしっかりと品質を守り抜く。手間やコストがかかったとしても、私たちは「効率」より「誠実さ」を選び続けています。

自転車が広まれば、日本の「インフラ」が変わる。 
私たちは、この国の景色を変えようとしている。

 私たちが目指すビジョン「走る楽しさをもっと身近に」の先には、壮大な目標があります。それは、日本のインフラや社会のあり方そのものを変えていくことです。
かつて日本は、自転車の製造や保有台数において世界有数の「自転車大国」と呼ばれました。しかし、「サイクリング文化」という点では、今やアジアの中でも遅れをとってしまっています。 台湾や欧米では、自転車は単なる移動手段ではなく、人生を豊かにする「スポーツ・文化」として定着しています。一方、日本はまだ「ママチャリ」に代表されるように、A地点からB地点へ移動するためだけの道具として扱われることがほとんどです。
だからこそ、変えられるポテンシャルがあります。 例えば、「しまなみ海道」のある愛媛県のように、知事や自治体のトップ自らが自転車に乗り、「楽しさ」を知ることで、街づくりが劇的に変わった事例があります。 図面だけで道路を作っていた方が、実際にサドルに跨ることで「このカーブは危ない」「ここはもっと走りやすくできる」と気づく。そうしてインフラがサイクリスト目線に整備されると、街の景色が変わり、住む人の健康や生きがいまでもが変わっていくのです。
たかが自転車、されど自転車。ここには、日本社会全体をより良く変えていけるだけの力があるのです。

日本の戦略は、私たちが決める。 
あなたもここで、壁を壊してほしい。

ジャイアントはグローバル企業ですが、日本における戦略は日本法人である私たちが決定します。「現地のことは現地が一番わかっている」という考えのもと、独自の製品開発や「ジャイアントストア」の展開など、裁量権は私たちにあります。 
今、私たちが求めているのは「ブレイクスルーできる力」。 
自転車の専門知識は入社後で構いません。大切なのは、指示を待つのではなく、自ら「これをやります」と手を挙げ、壁を突破できるマインドです。 まだ自転車文化が発展途上の日本だからこそ、できることは無限にあります。 私たちと一緒に、新しい「自転車新文化」を創り上げましょう。 

代表取締役社長 中村晃